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強みを活かしているのに、苦手な仕事が増えていく理由

ストレングスファインダーに出会い、コーチングに出会い、「自分の強みだけを活かして仕事をしていこう」と誓ったはずなのに……。
気づけば 苦手な仕事がなくなるどころか、むしろ増えている?

コーチングプレイス、ストレングスプレイス代表のはなわです。
私は、2013年にアメリカでGallup社のストレングスコーチトレーニングに日本で最初に参加し、それからストレングスファインダーを使った強みを活かすコーチとして活動をしてきました。
それなのに、なんで私の苦手な仕事は増えるの???
「どうして? 強みを活かしているのに?」
この疑問について、改めて考えたことを書いてみました。

ストレングスファインダー® 、資質についてはこちらを参照してください。
クリフトンストレングス®とは


ストレングスプレイスHPより


「強みを活かす」とはどういうこと?

「強みを活かす」と聞くと、「得意なことだけやればいい」と思うかもしれません。
でも、実際にやってみるとそう単純ではありません。

私のイメージでは、「強みを活かす」というのは 「砂金採り」 に似ています。

強みを見つけるプロセス = 砂金採り

  1. 川で泥をすくう(経験を振り返る)
    → 仕事や人生の中で積み重ねてきた経験には、得意なことも苦手なことも混ざっている。

  2. ふるいにかける(強みを見極める)
    → 何度も何度も、自分の経験を振り返って「これは得意」「これは苦手」と選別する。

  3. 砂が落ちて、残ったものが「強み」
    → たくさんの経験の中から、自分が自然とできること、エネルギーを感じることが「強み」として残る。

「強みを活かす」とは、 この砂金(強み)を意識的に使い、活かせる環境を作ること です。


では、なぜ苦手な仕事が増えてしまうのか?

ふるいにかけて、 得意なことだけを残して仕事をしているはずなのに、なぜ苦手なことが増えるのか?
答えはシンプルで、 強みを活かすことで、自分も会社も成長し、新しい挑戦が増えるから です。

たとえば、私がコーチングを始めた頃は、 「自分がコーチングを提供すること」 だけに集中できていました。
でも、「もっとコーチングを広めたい」と思うようになり、 コーチングスクールを立ち上げる ことを決意しました。

すると、次のような新しい仕事が発生しました。
講座のカリキュラム作成(企画力が試される)
運営の仕組みづくり(細かい事務作業が必要)
集客・マーケティング(発信力が求められる)
経理や事務管理(苦手!)

最初は「新しいことに挑戦できる!」とワクワクしていましたが、すぐに 「あれ? 苦手な仕事が増えてる?」 という感覚になりました。

これって、 「やりたいことが増えた結果、やるべきことが増えた」 ということなんですよね。


強みを活かしながら、どうやって苦手を乗り越える?

① 苦手なことを「得意な人」に任せる

私が苦手な事務作業や細かい管理業務は、 得意な人にお願いする ようにしました。
これにより、自分は 「コーチングを広める」 という本来の強みに集中できるようになりました。

🔹 エピソード①:経理の仕事を手放した話
私は数字を扱うのが苦手です。以前、自分で経理をやろうとしたことがありましたが、毎回領収書を整理するのが面倒で後回しに……。
結果、決算前に慌てて作業する羽目になり、ストレスが爆発。

そこで、 経理が得意なスタッフにお願いすることにしました。
彼女は経理の仕事を「楽しい!」と言ってやってくれる。
私は「こんなに楽しくできる人がいるのか…!」と驚きました。

「苦手なことは、得意な人に任せる」
これが、本当に大切なポイントだと実感しました。


② 苦手なことでも「工夫次第」で乗り越えられる

とはいえ、全ての苦手を手放せるわけではありません。
だからこそ、 工夫しながら苦手なことを乗り越える ことも重要になります。

🔹 エピソード②:SNS発信が苦手だった話
コーチングスクールを広めるために、SNSでの情報発信が必要でした。
でも、私は「体系的にまとめる」「短くわかりやすくまとめる」のが苦手……。

最初は「向いてない…」と諦めそうになりましたが、 自分なりのやり方を見つける ことで解決しました。

話し言葉で長文の投稿が好きなので、ブログ形式で書く
SNSの運用はチームメンバーと分担
音声入力で文章を効率的に書く

「苦手でも、やり方を変えればできることはある」と気づきました。


結局、成長するほど苦手は増える。でも、それでいい。

「強みを活かす」というのは、「苦手をゼロにする」ことではありません。
むしろ、 成長するほど、新しいチャレンジが増えて、苦手なことも増えていく のです。

私は 最上志向・学習欲・着想の資質 を持っているので、新しいことを始めるのが大好きです。
でも、新しいことを始めるたびに、 「やることが増えた!」苦手なことが増えた!」 となる。
まるで 無限ループ です(笑)。

でも、それでいいんです。
苦手なことが増えた分、 周りの人の強みに助けてもらう機会が増える から。

苦手なことが増えるけど、試行錯誤でなんとかする

まとめ:「強みを活かす」とは?

強みを活かす=苦手をゼロにすることではない
成長するほど、新しいチャレンジが増えて苦手も増える
苦手なことは得意な人に任せるか、工夫する
最終的に、自分の強みと周りの強みを活かすことでうまく回る

私は、 「自分の得意が広がった」というより、「周りの人の強みに助けてもらって得意が広がった」 という感覚を持っています。

そして、そのプロセスが 楽しい
だからこそ、 「強みを活かしている」と胸を張って言える のかもしれません。

ストレングスファインダーを通じて、 「自分の強みを活かし、苦手を乗り越える」 という考え方を、もっと多くの人に伝えていきたいと思います!

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